人権学習
26日(土)から本日まで、3日間にわたって全国人権・同和教育研究大会が宮崎市を中心に県内各地で行われた。部落差別に限らず、障害者差別やいじめ、不登校、アイヌ等マイノリティ問題まで、幅広く人権について論議された。地元特別報告をおこなった溝辺さんはかつての同僚だが、タイトルに使われた「あたいたっと、いっしょじゃがね」ということばは、いろんな壁にぶつかったときの励ましのことばとして響いてくる。
「人権学習をすればするほど、自分自身が磨かれてくる」ということばも聞いた。「寝た子を起こすな」という考えがまだ広く残っているが、部落差別の現実を学習して、より一層、人権感覚が磨かれてくることは事実である。普段気づかなかった自らの差別意識や、地域での排除意識も明らかになってくる。
穆佐地区における育成の健全さを語ったところで、登下校時の不審者の声かけ事案はあるし、子どもたちのいじめの実態も耳にすることがある。ケータイやゲーム機など、あらゆるメディアからの情報の誘惑もある。ここの地区内でも何が起きてもおかしくない状況にある。でもことが起こってもひとりにさせない「あたいたっと、いっしょじゃがね」「うちらと、いっしょじゃわあ」という一体感や共有感は、やはり立ち直りのきっかけになるし、強力な防波堤にもなると思う。
溝辺さんの最後の締めくくりは、「共に、前へ!」であった。私は台風被災のことも思いながら、そのことばを聞いた。
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