粟野神社
近くにある粟野神社の秋の大祭があった。育成部長として参加した。
秋の大祭は五穀豊穣、安全祈願のお祭りである。以前は境内に馬を駆って、大勢人が集まり、にぎやかだったという。神殿には今年収穫された野菜や米が並べられていた。総代長の話によると、今年は台風被災の関係で、秋の大祭も中止になったところもあるという。
床上浸水した家屋では解体や改築が行われているが、その資金や計画もなく、やむなく移転した人もいる。被災地区のところどころに更地にされた跡地を目にすることができる。台風被災が大きかっただけに、参拝した人々の気持ちも神妙であった。
祝詞は自然に対する感謝と恐れに満ちている。うやうやしく頭を垂れて、自然神に手を合わせる。先日の食の問題ではないが、以前聞いた「いただきます」のことばを思い出した。
それは「天地(あめつち)の恵みと、多くの人々の働きに感謝して、いのちの元をつつしんで、いただきます」ということばである。いただきますの前にはそういう口上があったのだ。神事のあと、直来(なおらい)もあったが、神とともに飲食することは、多分そういうことも意味するだろう。我が家にも小さな畑を作っているが、世界中の飢餓や戦争状態にある地域を想うと、食べられるということの有り難さと、その過程で大変な苦労があることに感謝せざるを得ない。たまには神仏に手を合わせることも悪くはないようだ。
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コメント
さきほどは、ありがとうございました。子供を育てる環境は、ベストだと思います。、親がどれだけ子供の興味を理解し、また、共感できるかが重要だと思います。私としては、子供たちの可能性を信じ応援していきたいと思っています。(お兄ちゃん、お姉ちゃん遊んでくれてありがとう!翔子)
投稿: 春樹の父 | 2005年11月26日 (土) 21時23分