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2005年12月16日 (金)

また今度ね

子どもがまだ小さい頃、おもちゃを欲しがって、ショッピングに行くたびに「これ、買ってえ」とよくおねだりした。幼稚園の年長さんの頃だっただろうか。いつものようにおねだりするので、「ダメ!」と強くしかったことがある。すると子どもはがっかりした表情をして「そんなダメッていわんでよ。また今度ねといってよ」といい放った。

子どもにしてやられた。全面否定より、希望を持たせるような言い方の方が、子どもは自分を抑えることができるらしい。「また今度ね」というと、夢を長持ちさせることになり、希望を持ちながらその日一日を耐えることができるのだ。子ども自身、自らのわがままに気づき始めた頃だったのかもしれない。あるいは好きなことを実現するために我慢しなければならないということを覚え始めていたのかもしれない。

そういつまでも「また今度ね」は続かなかったが、「ダメッ!」としかるより、親の方も気分的に楽であった。夜遅くまで起きている時も「また、明日ね」といえば、それなりに素直に床についた。「早く寝なさい」より子どもも安らかな気分になるのだろう。ま、それも小学生までだろうが。でも希望を抱かせること、夢をもたせることは、わがままな自分を抑えることにつながるような気がする。夢や希望を描きやすいことばかけも大人の責任かもしれない。

「よく我慢した」ということで、子どもは子どもなりに少し大人になったような気がするだろう。ことばには棘があるという。光も当然ながらあるだろう。光のことばをを探し出してやるのが親の責任である。子育てが終わる頃になって、やっとそんなことに気づくありさまである。「また今度ね」で、今日のブログは締めくくろう。

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コメント

早速のコメントありがとうございます。
日頃、何気なく使っていることばのなかにも、珠玉のことばがあるような気がします。See you again !も同じような意味でしょう。
風狂子さん、人の出会いと別れ、それも晩年近くになってからの深い意味合いにまで、広げてくれてありがとうございました。また今度ね!

投稿: nori | 2005年12月19日 (月) 21時18分

「また今度ね」いい言葉だと思います。年をとったら、なおさら言って欲しい言葉ではないでしょうか。子供だけではなく希望のある言葉をみんな欲しいでしょうね。誰かがいなくなろうとしたとき、「また今度ね」と言って、ほほをすり寄せたい気がします。

投稿: 風狂子 | 2005年12月18日 (日) 23時09分

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