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2005年12月11日 (日)

地域力

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10日(土)は「東諸安全なまちづくり推進大会」があった。
相次ぐ少女誘拐殺害事件が多発するなかで、安全安心に向けた地域での取り組みが見直されている。これまでは交通事故対策や防災が主であったが、今日、通学路をめぐっての防犯がそれに加わった感じである。

会では中学生による意見発表や防犯活動を通しての事例発表も行われた。そのなかで、印象に残ったのは、台風14号を被災した中学生が復興の過程で地域の絆を深めたことや、地域に住む身近な人に目を向けた取り組みなどであった。そして伝統となっている高岡中のあいさつ運動も紹介されていた。

自らが住む地域について意外に知らないことが多い。住民の顔を全部知っているわけではない。知らない裏道やこの地区の歴史もあまり知らない。事件や事故が起こっても、我が身に関係なければ、うわさだけでやり過ごすことが多い。危機意識や防犯意識を持っていても、積極的に地域に関わるところまではいかない。それが現状ではないだろうか。

地域力がいわれて久しい。事件や事故、災害に遭うたびに地域コミュニティの大事さがいわれる。地方に住んでいても、団地化が進み、状況的には都市部とあまり変わらない。つながりのきっかけをどう作り上げていけばいいのだろう。

この下倉地区では春秋の社日構というものがある。もともとは春秋の田の神祭りが発端のようだが、各家庭を宿主に班の住民が集まり、地区の様子や決めごとなどを話し合い、飲み方になる。新参者もそこで顔見知りになる。また子どもがいれば、子ども会や育成部の活動を通して知り合いになる。スポーツ少年団にはいれば親の会がある。

もちろん、この地区で生まれ育った人達は幼なじみがおり、学校での先輩後輩や親戚関係も多い。加えて農業を営む人が多いため、普段からのつきあいは深いものがある。穆佐小学校では「おやじ会」なるものもあり、保護者OBも含めていろんな活動をしている。その点ではここでの地域力は結構ある方だと思う。

それでもまだ地域には知らない人やことが多い。信号機や外灯、ガードレール、カーブミラー、歩道、公園など、この地区がどうなっているのか細かいことを知る機会は乏しい。それら地域への関心を持つこと、それがまず大事だろう。身近な人に目を向けること、誰でも見かけたら挨拶することなど、そんなことから始めるしかない。

このブログも、自宅でインターネットをしている人、引っ込み思案の人など、いざというときの情報提供やつながりのきっかけになればと思う。

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