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2006年2月 5日 (日)

京町二日市

01

私の実家はえびの市京町温泉にある。4,5日は南九州最大といわれる「京町二日市」があった。両日とも天気にも恵まれ、所用でたまたま帰省していて、ぶらりと出かけた。

私にとって二度目であるが、年々盛んになってきているように感じる。海産物の露店が多いように感じるのは、そこが海岸から遠く離れた盆地であるせいかもしれない。瀬戸物、お茶、刃物類、竹製品、漬け物、植木など、田舎ならではの市風景である。値段も交渉次第と売り手と客のコミュニケーションがあちこちで繰り広げられる。近くに寄ってそれらを聞いているだけでも楽しい。

京町温泉にこれだけ人が集まるのは一年のうちこの日だけである。毎年二日間で20万人以上は集まるといわれる。主催の市商工会議所では今年は25万人を見込んでいた。車のナンバーを見ると遠く福岡や熊本、鹿児島からもやってきている。特に珍しいものが並ぶわけでも、値段が特別安いわけでもない。何か昔ながらの市風景を楽しみに来ているといった感じである。人が集まるから来るのだろうが、年輩者には何か郷愁を感じさせるのだろう。年輩者にとってその雰囲気は感激ものであるらしい。

市に合わせて「南九州駅伝競争大会」も行われた。えびの市真幸地区体育館前から都城市役所玄関前までの61キロあまりを7区間でつないでいく。これも年々盛んになる。今年は60周年記念ということで、福岡から高校駅伝で有名な大牟田高校も参加していた。選手や関係者も前日から近辺に宿泊していた。どこの温泉宿も満杯の状態と聞いた。

年々少子高齢化で独居老人世帯も増えている。京町温泉も例外ではない。でもこれだけ二日市で人を集めるのだから、何か活性化のために打つ手はあるように思う。温泉とスポーツを活かした施設や競技場、ジョギングコースを充実させるとか、町全体を郷愁をさそう街並み(植裁など)にするとか、郷土料理や野の草花を活かした店をもっと奨励するとか、温泉や川内川、霧島連山の風景を活かした句会や歌会を主催(山頭火の句碑もある)するとか、いろいろあるように感じる。

私は何より川内川の流れるここの盆地風景が一番気に入っている。朝夕、土手を散歩しながら眺める霧島連山の風景は格別である。この風景は何物にも代え難い。この温泉と風景をいかさない手はないと思う。

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