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2006年5月31日 (水)

CAP

穆佐小学校でもCAPワークショップをやるという。6月7日(水)に5年生を対象に行われる。子どもを巻き込む悲惨な事件が続くなかで、CAPには以前より興味をもってきた。

CAPとはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止プログラム)の略称で、1978年に米国オハイオ州コロンバスのレイプ救援センターで初めて開発・実施された。「エンパワメント」「人権意識」「コミュニティ」を柱にしている。これらを具体的にロールプレイ(寸劇)を使いながら、子ども達に学ばせていく。

”子どもは「無力で何もできない」のではなく、自分を守ろうという力があれば、暴力から自分を守ることができます。子どもの内なる力に働きかけ、その力を引き出すのがエンパワメントです。人権を守る基本的対処の仕方が「No(イヤという)」「Go(その場を離れる)」「Tell(誰かに話す)」です。大切な自分を暴力から守るために人権意識が必要です。そして子どもたちの安全のためにはコミュニティ(地域)のおとなたちが子どもたちをサポートすることが不可欠です。学校に地域のおとながやって来て協力することで、子どもたちは子どもの安全のために真剣に取り組んでいるおとなたちがいること、子どもの話に耳を傾けるおとながいることを理解します。”(以上CAPセンターからの抜き書き) 

このブログでも自尊感情(自分が好きだ)が人権意識の基本になることを書いた。自立やチャレンジ精神も、そこから芽生えていくと考えている。そのためには子ども達を見守る地域の「まなざし」が不可欠だろう。下倉地区でもさんさんクラブ(お年寄り)のパトロール隊が子ども達を見守っている。地域でのコミュニケーションが豊かになって、そこでの生活が楽しくなれば、子ども達も地域を大事にしていくだろう。

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2006年5月29日 (月)

広報部

今年は小学校の広報部を担当することになった。
昨年台風被災をきっかけにこのブログを立ち上げ、小学校の様子などをアップしたことから、白羽の矢が立ったのだろう。広報誌「ぼくえん」を年4回発行することが主な作業だが、これがなかなか大変である。へたにパソコンを扱えることから、画像処理や手書き文字のスキャニングなど、連日深夜までその作業を行っている。その間、広報部会議を開催したり、PTAの役員会に参加したりで、ブログ更新どころではない。ま、今年度で娘も卒業するので、最後のお手伝いということで協力している。

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早速、28日(日)にPTAミニバレー大会が穆佐地区体育館で行われた。私も選手として参加したかったが、歳も歳だし、若いお父さんお母さん方にお任せして、取材に専念した。デジカメ片手に熱戦を撮りまくったが、帰宅後、確認するといい写真がない。動きの激しいスポーツであることや、室内で行われること、もともと写真の技術を持ち合わせていないこと、安物のデジカメを使っていることなど、素人での写真撮影の限界を実感した。

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その熱戦だが、考えてみると小学校1年生の保護者と6年生の保護者とでは、親子ほどの年齢差があってもおかしくない。実際、昨年度優勝したのは2年生チームだったが、今年も2年生が優勝した。若いお父さんお母さんの動きにはやはりかなわない。そのなかで準優勝を6年生がさらった。クラス旦のK先生の熱意が届いたのだろうか。保護者の間でも、最後の年になるということで気持ちがひとつになっていた。ユニホームも黒のTシャツとバンダナで統一し、背中にテープで顔文字をつくるなど、他の学年にはない盛り上がりをみせた。応援もまとまっていた。もちろん終了後の反省会にもたくさんの参加があった。

ハッスル賞は4年生、チームワーク賞は1年生であった。各学年の先生方も参加し、子どもたちもギャラリーから黄色い声援を上げていた。今年は応援旗や紙吹雪を準備していた学年もあったし、お父さん方の参加が例年になく多かった。家族総出で参加したところもあったのではないか。家族どうし馴染みになるいい機会である。二次会に流れていった組もあった。

本部席からしばらく観戦していたが、結構、雑用がいろいろと伝えられてきた。外で遊んでいる子どもたちが崖を下りて危ないから注意して欲しいとか、子どもが怪我をしたから養護の先生を呼んでくれとか、弁当屋がオードブルを持ってきたがどこのチームかわからないとか、本部役員は大変である。万端の準備をしても、突発的な出来事でてんやわんやである。保体部の委員の協力でなんとか乗り切っていた。

さて、6月初旬には1回目の「ぼくえん」85号を発行する。表紙に載せる詩も広報部の子ども達から募集した。素直でなかなかいい詩が集まった。これだけでも楽しい。副部長にお願いしたHさんは、たまたま広告関係の仕事をされていて、早速、「イラストレーター」で初稿を作成してくれた。さすがである。私もソフトを購入して作成してみたくなった。でもこれ以上覚えるとますます趣味が広がって、すべてが中途半端に終わりそうなので、今のところ我慢している。でも今年中に手を出すかもしれない。と、こんな感じで梅雨入りを迎えた。

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2006年5月 8日 (月)

野の花など

Photo

連休はほとんど庭仕事で費やした。
3月に一度草刈りはしていたが、この陽気と春雨でまた伸び放題になっていた。しかし春の野草の多いことに改めて驚いた。花だけでみても20種類はくだらない。植物図鑑で調べても半分ほどしか判明できなかった。どこからやってきたのか、毎年花をつけるものと、初めて見かけるものもあり、その健気さについ見とれてしまう。それぞれがおしゃべりをしているとすれば、なんと賑やかなことだろう。

それは土のなかでも同じことだ。春野菜の植え付けに遅れてしまい、やっと土起こしをしてみると、中から這い出してくる昆虫や虫の多いこと。ミミズに始まり、オケラやダンゴムシ、土蜘蛛、ムカデ、幼虫などあわてふためいて逃げ回っている。ついそれらをながめてしまった。

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土を堀り起こしてさらに驚いたことは、雑草や樹木の根毛が縦横無尽に走っていること。雑草がはびこるのも無理はない。これだけでもものすごいネットワークである。どんな情報を交換しているのだろうか。それだけならまだいいとして、毎年、悩ませるヤブカラシがいたるところにまた芽を出し始めていた。おそらくこのはびこり方は尋常ではない。

そんなことに汗を流しながら、少しばかりガーデニングらしきこともした。シランもはびこっていたせいもあって、煉瓦で囲いを作ってみたり、梅雨を前に水の流れをよくしたり、リュウノヒゲや羊歯を集めて自然石で囲ってみたり、やり出すと切りがない。肝心な読書や詩作もほとんどできないまま連休も終わった。

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2006年5月 2日 (火)

詩集

詩集「交信」(本多企画)を出した。
ここ1,2ヶ月はその後始末に時間をとられていた。私は文章を書くことは嫌いではない。だけど詩となると、どうも難しくてこれまで敬遠してきた。それが周囲に詩を書く人がたくさんいたお陰で、そのうち詩のとらえ方が変わってきた。わかりやすい詩や、日常生活を詠んだ詩や、子ども向けの詩まで、楽しい詩がたくさんあることがわかってきた。私にも作れるかなと面白半分で書き始めた作品であった。詩の歴史や著名な詩人の作品もまだあまり知らないが、出会った詩に「いい詩があるなあ」と思うようになった頃であった。

詩集を200人ほどの人に贈った。ほとんど未知の人たちであったが、詩を書いている人たちが多かった。ここ2ヶ月足らずで約半数以上の人たちから感想やお礼の返事が届いた。それも手書きの封書や葉書であった。筆無精で日頃ほとんど手紙を書かない私にとって、それは驚きであった。何か別の世界に足を踏み入れたような感じであった。肉筆の文字には顔の表情と同じように、その人の特徴が現れる。活字では見られない個性にあふれていた。

次に驚いたのが、その読み手の想像力の豊かさであった。私としては詩の技法や語彙もあまり豊かではなく、何とか詩らしい体裁に整えた作品ではあったが、作者以上にその世界を広げてくれた。実際、作品は通勤途上や自然の風景、新聞記事などを題材に綴ったものが多かったのだが、それぞれの読み手の置かれた状況でとらえ方が随分と広がるものだと改めて思った。批評も含めてそれらはとても参考になり有り難かった。

その読み手の人たちの感想のなかに、詩に癒された励まされたという人の多かったことも意外であった。確かに私の作品には自分の痛みや苦さを鎮めようとする性向が自然に働いている。ただそれが他人に影響を与えることなどは、詩作しているときにはまったく考えていない。感想をもらって、その要素に初めて気づかされた気がした。

そして手書きの封書や葉書をもらって感じたのは、もちろんそれらの人たちのこころの暖かさであるが、詩を書く者どうしの親近感というか、連帯感みたいなものであった。一端、肉筆の手紙をもらうと、その相手はもう見知らぬ人ではなくなる。いちどに知り合いが増えたような気になった。この国では詩を読み、書く人は本当に少ない。だいたい周囲から敬遠されるのがオチである。ひとり静かに作品に向かうというのが一般的であろう。ところが返事をもらって、想いを共有したいと願っている詩作者がたくさんいるのだということがわかった。

返事のついでにたくさんの詩集や雑誌などが贈られてきた。その返事書きにここ1,2ヶ月時間をとられていた。また新しい同人誌「視力」にもいつの間にか参加することになり、投稿誌「禾」の原稿も締め切りが近づいていることもあって、なかなかこのブログも疎かになっていた。ネタぎれのときには、とりあえず私的なことも書きながら続けていこうと思う。

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