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2006年7月28日 (金)

斎場ウタキ

沖縄出張の最終日、半日ほど時間が空いたので、タクシーを貸し切って沖縄本島中南部を散策してみた。北中城村の中村家住宅、中城城址、南城市の斎場ウタキ、知念岬、糸満市の平和記念公園、摩文仁の丘などである。

久高島に渡ってみたかったが、フェリーと飛行機の時間帯が合わず、今回は断念せざるをえなかった。しかし、斎場ウタキから見た久高島は最高であった。はるか東の海の彼方にあるニライカナイ、そこからやってくる来訪神が最初に上陸する島が久高島である。

12年に一度行われていたイザイホーはすでに後継者不足で廃れているが、その神聖な儀式の記憶は、私の想像のなかにも生きている。神に我が身を捧げた女性たち、男子禁制を貫き通し、部外者の調査も頑なに拒否してきたこの習俗は、沖縄の歴史、文化、民俗のなかでも、何より神聖な祭りごとのひとつとして刻み込まれている。

澄んだ青空と紺碧の海、リーフでできた島影、珊瑚の石灰岩、亜熱帯植物、鳥の囀り、蝶の乱舞、その神聖な空間から見渡す久高島はまさに絶景であった。世界遺産の一角に指定されたということだが、世俗に荒らされないことを切に願った。

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2006年7月23日 (日)

祭りの中止

昨日の大雨も峠を越えた。
大淀川支流の瓜田川や江川の水量も減り始めている。ただ、案の定というか、穆佐小学校はグランドが水に浸かり、まだところどころ水たまりができていた。近辺の住宅も床下まで水が迫っていた。橋の欄干にも濁流のあとが残っていた。

実家のあるえびの市も避難所からの帰宅が許可された。午前中で自宅に戻ったと電話もあった。とにかく今回は川内川の増水が尋常ではなかったらしい。堤防も高く造ってあるが、今にもあふれんばかりのところまで水位が上がり、決壊するのではないかと怖かったという。梅雨前線が北上したことでひとまず胸をなでおろした。

ただ、本日は近くの粟野神社の夏祭りの日であった。午前中はまだ雨が降り止まず、祭礼のみでご神幸行列は中止になった。楽しみにしていた子ども御輿も取りやめとなり、昨日の奉納相撲といい、子ども会の大きな行事が今年はできなかった。

これも地球温暖化の一現象なのか、地球規模で自然が破壊されつつあるのかもしれない。祭りができなかったということが、不吉なことの起こる前ぶれにならないことを祈りたい。

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2006年7月22日 (土)

大雨

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またもや大雨である。
昨日から、梅雨前線が南下し、南九州地方に大量の大雨を降らせている。昨年台風被災を受けた小山田、麓地区も昨日から避難勧告が出て、穆佐地区団地センターには多くの人が避難していた。午後五時時点で近くの江川、学頭橋を見て回ったが、橋桁近くまで水位が上がっている。現在、この下倉地区でも避難準備勧告が出ている。今夜がひとつの山になりそうである。子供達が楽しみにしていた夏祭り前夜祭の奉納相撲も中止となった。

心配なのは、実家のあるえびの市京町である。川内川が下流の方からあふれてきて、実家近くには避難指示が出ている。老母は一端近くの役場支所に避難していたが、そこも危険な状態になり、加久藤の方にバスで回されたという。ドカ雪どころかドカ雨である。気象レーダーをみても、かなりの雨量を含んだ雨雲が次から次へと通過している。過去最大級の土砂崩れの危険があるという。

昨年被災にあった子供達もやっと忘れようとしていたところに、またその時の恐怖が甦ってきているのではないか。昨年の反省や教訓が生かされるように願いたい。

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