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2007年7月19日 (木)

獅子舞

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今度の日曜日22日は粟野神社の夏祭りである。御輿巡幸に合わせて獅子舞が演じられる。それを担当するのが、地元の高校生である。その練習が昨日から始まった。

日本での獅子舞の始まりは、16世紀初め、伊勢の国で飢饉〔ききん〕、疫病を追い払うために獅子頭を作り、正月に獅子舞を舞わせたのが始まりといわれている。その後、17世紀に伊勢より江戸へ上り、悪魔を払い、世を祝う縁起ものとして江戸に定着し、祝い事や祭り事で獅子舞いが行われるようになった。獅子舞が日本の各地に急速に広まったのは、室町時代から江戸時代の初期のころに、「江戸大神楽師〔えどだいかぐらし〕」、「伊勢大神楽師〔いせだいかぐらし〕」と呼ばれる団体が全国を獅子舞を踊りながらまわり、悪魔払いをしたのがきっかけであると言われている。

獅子舞の起源は、インド地方と言われている。インド地方の遊牧民や農耕民の信仰で神として崇められていたライオンを偶像化させた獅子舞が生まれ、宗教行事の一つになったことが始まりと考えられている。その後、チベット、中国、東南アジアへ伝わり、日本へは、中国、中国本土、朝鮮半島経由、東南アジア・台湾・琉球経由の三つのルートに分かれて伝えれられた。その後、それぞれの地域の人々によって独自の舞い方が形成され、宗教的行事や地域のお祭りに欠かせない郷土芸能として定着した。

日本の獅子舞には、大きく分けて伎楽〔ぎがく〕系と風流〔ふうりゅう〕系の二つの系統がある。伎楽系は獅子の頭につけた胴幕の中に二人以上の人が入って舞う、「二人立ち獅子舞」が多く、これは大陸から伎楽の一つとして伝来したもので伎楽系の獅子舞と言われている。本州中部以西の西南日本で多く見られる。風流系は関東・東北地方などで行われている鹿舞〔ししおどり〕と呼ばれるもので、鹿〔しし〕の頭をかぶり胸に太鼓を付けた一人立ちの舞いで、太鼓を打ちながら踊るものである。(日本文化いろは事典より)

以上が一般的な獅子舞の解釈であろう。獅子舞も神楽の一演目である。神楽の一流儀として神官が獅子舞を伴い氏子の家々を廻って<御祓(おはらい)>を執り行なう。この神事を称して大神楽と言う。村内各戸で竈祓い(かまどばらい)を行う際に獅子舞を舞うとともに、村内産土神社境内等で、総舞と呼ばれる芸能を披露する。

しかし、私には獅子という想像上の動物と仮面、渦巻き文様など、その原初形態は神懸かり(トランス状態)になり、超越的な存在に成り代わることに意味があったような気がする。もちろん邪を払うという役割も大きかったであろうが、周囲の者は、それを見つめて、不可視の神に触れる、触れられるという状態(関係)を創り出し、自ら生まれ変わる、新たな力をもらうということに意味を見出していたのではないか。それが祭りの本来の意味でもあったのではないか。

獅子舞を若い青年(高校生)がやることも、何か深い意味が隠されていたような気がする。練習では神楽の基本的な舞方、すり足の仕方、面の位置や向き、震え方など、細かな指導がなされた。

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