穆佐小学校移転問題
最近、地域の話題から遠ざかっている。というより子どもが小学校を卒業し、情報が入り難くなっていた。そこで少し気になっている穆佐小学校の移転問題について調べてみた。宮崎市役所のWebサイトに市議会の議事録が掲載されている。以下はその内容である。
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2008.03.04 平成20年第1回定例会(抜粋)
長尾和子議員
穆佐小学校の移転改築についてお伺いいたします。
六月議会では、昨年度実施した候補地比較調査の結果を踏まえ、関係機関や庁内関係部局とも協議を行い、建設地の選定を行ってきた、その結果、市としては、市穆佐出張所やJA宮崎中央穆佐支店のある高台へ移転改築を行うことが適当であると判断したということでした。また、今年度の計画としては、当該地の測量調査やJAに関する補償調査を実施したい、改築に当たっては、地域住民の皆さんと十分協議をしながら、新市建設計画事業として取り組んでいきたいと答弁をされております。その後、七カ月以上が経過いたしましたが、現時点においてJA宮崎中央穆佐支店所有地の測量調査はどうなっているのか。
二点目に、測量が終わっているのであれば、補償についてはどのように話が進んでいるのでしょうか。また、平成二十年度の当初予算概要の中に、穆佐小学校の移転改築事業として1938万円が組まれていますが、この事業の内容についてお伺いいたします。
井上雄二教育局長
御案内のとおり、市穆佐出張所やJA宮崎中央穆佐支店があります高台への移転改築を行うことが適当であるというふうに判断しているところでございます。今年度は、これまでに移転候補地の測量調査やJA宮崎中央に関する補償調査等を完了し、現在、JA宮崎中央と補償等に係る協議を行っているところでございます。
次に、来年度の取り組みについてでございますが、来年度は移転改築の具現化に向け基本設計及び実施設計に着手したいと考えております。今後とも、改築に当たりましては、安全で快適な学校となりますよう設計過程の中で十分検討しながら、新市建設計画事業として進めてまいりたいと考えております。
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結局、穆佐団地センターの敷地内に移転改築するということのようだ。充分な広さが確保されるかどうか心配だが、さまざまな検討の上、そこに決まったのだろう。今年度中に基本、実施設計の計画とあるので、完成は二年後ぐらいになるのだろうか。現在の穆佐小学校は老朽化している上に、毎年の大雨時の浸水や大地震のことを想定すれば、早めの対応が望まれる。ただ、団地センターのグランドや体育館はスポーツ少年団の練習場として連日利用されているので、ぜひその保障もしてもらいたい。
解体後の穆佐小学校の跡地利用はどうなるのだろう。近くには高木兼寛の生家跡(穆園広場)や中世山城として貴重な穆佐城もある。故人になったが、穆佐を題材にした作家、阿万鯱人や知られざる歌人、高野春義もいる。サンスポーツランドも隣接し、それらを総合的に組み立てれば、面白い文化ゾーン(公園)ができる。
身近な歴史、文化、医療、芸術、スポーツこそ大事だ。それらを関連づけながら学べる環境は、子どもたちにとっても大人にとっても有意義な場所になるだろう。かつて穆佐地区に居住した者にとっても、穆佐小学校は地域の結節点として歩んできた。穆佐城の地形を活かし、文化的な豊かさを感じさせるゾーン造りはできないだろうか。
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コメント
お久しぶりです。役員の時は大変お世話になりました。
移転は、大変気になってます。今、地質調査をしているようです。下の子(4年生)が卒業するまでには出来て欲しいのですが…
投稿: さとちゃん | 2008年6月11日 (水) 10時32分