穆佐小学校移転改築
9月4日(日)に宮崎市立穆佐小学校移転改築記念式典があった。
このブログを始めたきっかけが、平成17年の台風14号被災による地域情報発信の必要性からであったが、当時、子どもの通っていた穆佐小学校の被災状況と復興支援を主に載せていた。
大雨の度に浸水する立地や老朽化した校舎改築と相まって、当時のPTA役員の間からも移転改築の話が持ち上がり、誓願署名などを集めて、奔走した経緯がある。
建設地はかつて穆佐団地センターと呼ばれていた場所で、農協の倉庫や消防車の詰所、少年野球の練習場(グランド)などがあった。
新校舎の概要は当日配布された資料(下記)に詳しいが、緑の芝生を中庭に配置し、木の香りの溢れる明るい校舎となっている。
この穆佐小学校は高木兼寛(慈恵会医科大学創始者、ビタミンの父)の出身校として、その業績や教えを学習に取り入れている。
記念式典でも子どもたちが「かっけ論争」といわれた森鴎外との栄養説かウィルス説かの論争を劇で演じていた。新校舎にはその資料も展示されている。
元校舎は中世山城として貴重な穆佐城の麓に位置していた。歴史的な雰囲気も残しており、かつてこのブログにも載せたように、ぜひ、公園化して地域住民の文化センターとしての機能を持つ施設にできないかと切に願っている。
少子化で子どもの数は減ってきているとはいえ、新しい世代が生長してきている。新しい校舎で、新しい設備で、安全に学びや知識、体力を育む環境ができて本当に良かったと思った。
当日配布された資料から---------------------------
【背景】
穆佐小学校の校舎3棟のうち2棟は昭和45年、昭和46年に建設され、老朽化が進んでいることから、平成17年の合併による「新市建設計画」では穆佐小学校整備事業として改築で計画していた。その後、平成17年の台風14号による浸水被害の状況や地域住民からの要望を考慮し、穆佐出張所周辺の高台への移転が適当と決定し、移転改築事業とした。
【事業の実施期間】
基本設計:平成20年度
実施設計:平成20年度から平成21年度
校舎建設:平成21年度から平成22年度
付帯工事:平成22年度から平成23年度
(プール建設工事、屋内運動場改修工事、グラウンド整備工事、その他整備工事)
【総事業費】 8億9千万円(用地取得費込み)
用地取得費 : 43,956千円
校舎建設費 :504,000千円
プール建設費: 86,000千円
体育館改修費: 66,151千円
運動場整備費: 65,000千円
外構費他 :124,893千円
【施設の概要】
〔校 舎〕
構 造:鉄筋コンクリート造
階 数:地上2階一部平屋建て、アスファルトシングル葺き
建築面積:1,833.22㎡
延床面積:2,452.59㎡
北校舎:管理部門(校長室、事務室、職員室、保健室、教育相談室、配膳室)
特別教室(理科室、図工室、家庭科室、音楽室)
男女便所(1階、2階)、オストメイト対応男女多目的便所、
その他(昇降口、学校活動展示スペース)
西校舎:図書室、コンピュータ室、生活科室、多目的室、屋外用男女便所
南校舎:普通教室(6室)、特別支援教室(1室)、男女便所(多目的便所付)
太陽光発電:発電電力10KW
〔屋内運動場〕
構 造:鉄骨造
階 数:地上2階建て、鋼板葺き
建築面積:850.93㎡
延床面積:910.50㎡
コート:バレーボール1面、バスケットボール1面、バドミントン3面
所要室:ステージ、放送室、男女便所、多目的便所、シャワー付更衣室、倉庫
〔プール〕
構 造:ステンレス製
高学年用:4コース、25mx9m、面積225㎡、深さ0.9m~1.1m
低学年用:9mx9m、面積81㎡、深さ0.7m
※高学年用プールと低学年用プールは併設し、ステンレス製柵で仕切られている。
[運動場〕
トラック:外周163m(4レーン)
直 線 路:69m(4レーン)
フィールド:芝生張り(その他はマサ土舗装)
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