2007年7月14日 (土)

身体感覚

台風4号が近づいている。宮崎県のホームページ→災害情報→宮崎県の雨量・河川水位観測情報を見ると、30分おきに雨量や河川の水位情報を知ることができる。14日朝に開いてみると、穆佐小学校前の番所橋の水位がすでに避難判断水位に近づいていることがわかった。

[河川名]瓜田川 [局名]番所橋 [所在地]宮崎市高岡町小山田 [最新観測時刻]2007 07/14 08:30 [水防団待機水位]1.50m [はん濫注意水位]2.30m [避難判断水位]4.00m [はん濫危険水位]5.18m [河川水位] 3.87m 上昇中

テレビ、ラジオ、有線放送、消防団の巡回車などでも知らされるが、インターネットでの情報は刻一刻と変わる状況を知るのに大変役に立つ。また住居や避難所近辺の様子を写真にとって、集約してアップしてくれると大変ありがたい。ただ、これらはあくまで自己判断の材料でしかない。状況の変化をパソコンで見ていて、避難に遅れるといったことも起こらないとも限らない。

私は玄関先に出て、外の様子を肌で感じるようにしている。身体が判断してくれるのだ。文字情報半分、身体感覚半分という意識をどこかで持っておきたいと思う。古武道では集中力を解けという。現代スポーツでは集中力を切らすなといわれるが、古武道では逆なのだ。集中力があると一部分のみに力が入って、身体全体で的確な対応ができないのだという。つまり深呼吸して身体を解放すること、それが大事だという。身体が判断してくれるのである。脳や意識ではわからない別の力が身体には備わっているのである。

暴風雨のなかに身体を晒してみると何か血が騒ぐ。身体が反応してくるのだ。身の危険が迫っているのか、あるいは死への誘惑に駆られているのか。河川の増水や海の荒れ具合を見に行き、遭難される人が必ずいるが、その誘惑があることは全面否定できないと思う。

次第に風雨が荒れてきた。こんな事を考えている場合ではない。

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2006年7月22日 (土)

大雨

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またもや大雨である。
昨日から、梅雨前線が南下し、南九州地方に大量の大雨を降らせている。昨年台風被災を受けた小山田、麓地区も昨日から避難勧告が出て、穆佐地区団地センターには多くの人が避難していた。午後五時時点で近くの江川、学頭橋を見て回ったが、橋桁近くまで水位が上がっている。現在、この下倉地区でも避難準備勧告が出ている。今夜がひとつの山になりそうである。子供達が楽しみにしていた夏祭り前夜祭の奉納相撲も中止となった。

心配なのは、実家のあるえびの市京町である。川内川が下流の方からあふれてきて、実家近くには避難指示が出ている。老母は一端近くの役場支所に避難していたが、そこも危険な状態になり、加久藤の方にバスで回されたという。ドカ雪どころかドカ雨である。気象レーダーをみても、かなりの雨量を含んだ雨雲が次から次へと通過している。過去最大級の土砂崩れの危険があるという。

昨年被災にあった子供達もやっと忘れようとしていたところに、またその時の恐怖が甦ってきているのではないか。昨年の反省や教訓が生かされるように願いたい。

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2005年12月 4日 (日)

高千穂鉄道

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妻の実家のある延岡に正月前の墓参に行ってきた。実家は城山の近くにあり、久しぶりに近辺を散策してみた。城山公園、文化センター、内藤記念館と巡り、大瀬川や五ヶ瀬川を眺めながら、往事のひとときを偲んだ。

先の台風14号の時は実家の義母も避難したという。幸い実家は床下浸水で大事には至らなかったが、五ヶ瀬川流域は相当な被害を受け、市内でも延岡養護学校や近辺の知り合いは大変な被災であった。こちらもその後あまり報道されないが、台風の傷跡は今なお深い。

この穆佐地区には日之影出身の方もおられ、聞くところによると、実家は今なお仮設住宅住まいだという。山あいの町だけに、急峻な傾斜地にところ狭しと家々が並び、それらが一瞬のうちに流されたという。例の高千穂鉄道も支援の輪が広がりつつある。私もかつて何度か利用して、祖母、傾山登山や夜神楽見学に出かけたことがあり、その廃止は他人事ではない。

その高千穂鉄道を支援するチャリティコンサートや集いが各地で行われている。関連するブログを検索中、「最近気になる高千穂鉄道」というブログに出会った。影待駅に置かれたノートのことや全国から寄せられる存続への熱い思いに胸を打たれた。お金では計れない何か大事なものを取り戻そうとする意欲を感じた。

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2005年10月15日 (土)

災害支援フリーマーケット

10月23日(日)に高岡町福祉保健センター「穆園館」で被災者のためのフリーマーケットが開催される。今月2日には宮崎市でも開催された。今回はマスコミ各社にも呼びかけ、協力者を募集中という。午後1時半から4時まで。詳しくはみやざき災害復興支援ネットワーク に掲載中。(宮崎日々新聞記事

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2005年10月14日 (金)

台風被災後遺症

台風20号が近づいている。
台風14号が襲来してから一ヶ月以上が経っているが、その後遺症はまだ根強く残っている。当時の恐怖心、心的外傷は「台風」ということばを聞いただけで、身体が震えてきたり、涙が出てきたりするらしい。「台風」ということばに身体が異常反応するのだ。

普段はあまり気にとめなかったが、心的外傷というのは意外に広く被るらしい。人の性格などによるのかもしれないが、被災者には簡単に「また台風が近づいているね」とかいうことは禁句になっている。気をつけたいものである。

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2005年10月10日 (月)

台風被災関連情報

みやざき災害復興支援ネットワークにブログができています。有用な情報も載せられています。

また、宮崎県庁のホームページにも緊急生活支援金の情報が載せられています。

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2005年10月 9日 (日)

台風の後片づけ

台風後、毎週休日はその後片づけに追われていた。我が家は丁度袋小路みたいになっているので、入り江に流れ着いた漂着物のように、庭のあちこちにゴミが山積していた。杉や竹の枝、稲藁、発泡スチロールなど、それらを集めて乾燥させ、燃えるものは風のない日に焼却した。

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一ヶ月経ってようやく何とか片づいた。耕した畑にはワケギも植えた。ヤブカラシは相変わらず庭のあちこちから芽を出し、その繁殖力の強さを見せつけている。自家用車の点検を受け、洗車もしてもらい、気分一新といきたいところだ。
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でもホントに我が家は良い方で、屋根近くまで浸かった家は修復不可能な家も多いと聞く。家を建て直すにしても、そう簡単にはいかない。特に跡継ぎのいない高齢者などは頭の痛い問題である。

公営アパートや公民館などの避難所もせいぜい2ヶ月までだという。今後の予定が立たないまま日だけ過ぎていく。ホントの後片づけはこれからである。

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2005年10月 8日 (土)

自転車パンク

息子の自転車がパンクしたので、近くのバイク屋さんに持っていった。ところがパンク修理待ちの自転車の多いこと。

聞いてみるとこれも台風被害のひとつだという。家が水に浸かり、窓ガラスが割れ、流されて、細かな破片があちこちに散乱しているのだという。そういえば息子の自転車のパンクも台風後これで二度目なのである。

「自転車のパンク修理が多くて、水に浸かったバイクの修理ができずに困っている」とバイク屋さんはぼやいていた。このバイク屋さんも床上浸水の被害に遭い、我が家の片付けや修復もしなければならないのに、お客さんのためにと頑張っておられる。

路上の清掃とかできないのだろか。たまに道路清掃車を見かけることがあったが、最近はほとんど見かけない。確かに一時は大量のゴミが路上にあふれていたので、それらが片づいた後は、一度でもいいので道路清掃車が来てくれると、いくらか自転車パンクも減るのではないだろうか。

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2005年10月 4日 (火)

緊急生活支援金

県と市町村は台風14号で床上浸水の被害を受けた世帯に20万円を基準に「緊急生活支援金」を支給することをきめた。総額12億2千万円だという。

災害認定が終わった世帯から随時申請を受け付けるというが、一人暮らしのお年寄りや精神的疲労で寝込んでしまっている主婦層にとっては、役場まで足を運んで申請手続きする大変さはなかなか理解されていない。これまでも保険や各種救済措置で何度も罹災証明を取りに行き、またその申請手続きとなると、毎日のように役場に通わなければならない。足のないお年寄りはなおのこと大変だろう。

11月上旬までには申請を終えたいとしているようだが、そこから漏れる世帯が出ないような手だてはされているのだろうか。例えば、行政の方から信頼できるボランティア団体にその申請手続きの委託を依頼するとかできないのだろうか。あるいはしているところがあるのかもしれない。

もちろん個人情報に関わる面があるので難しい面もあるが、代わって申請してくれる代理人がいればすごく助かるような気がする。そのあたりの手だてや情報が乏しいように思う。

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2005年9月25日 (日)

台風14号被災

本日の各社新聞にも掲載されていましたが、台風14号被災者を支援しようと、宮崎市周辺のNPO法人が集まって「みやざき災害復興支援ネットワーク」が結成されました。

家財や家電品の廃棄物がある程度片づいて、何か心の中にぽっかり穴が空いたようだと被災者のひとりは話されていました。60年連れ添った老夫婦も想い出の品をすべてなくし「今からまた出直しよ」と言われていました。精神的なバックアップを必要とされているようです。

「何をやってもらいたいといわれても、今は何もない。」ということですが、できることといったら、話を聞いてあげることぐらいでしょうか。

広報「たかおか」10月号が配布されてきました。台風14号被災の写真がたくさん載せられています。 各種支援制度の内容も書かれていますが、詳細なマニュアルは10月3日以降に国から示されると聞いています。それを受けて具体的な手続きが行われるのでしょう。

また、広報には高岡中学校からの制服寄付のお願いが載せられていました。穆佐小学校も何か必要なものがあれば、呼びかけて欲しいと思います。今月27日にPTAの常任委員会がありますので、こちらからも聞いてみたいと思います。

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